リサイクル業に携わる人なら誰でも知っており利用した事のある方も多い「メルカリ」
スマホに特化した個人間のフリマアプリで気軽に出品が出来る事からその登録者数と流通金額を年々伸ばし続けていましたが先日ついに国内流通金額3500億円を突破したとのニュースが飛び込んできました。
今回はそんな大人気フリマアプリ「メルカリ」の国内流通売上について解説したいと思います。

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メルカリとは?

簡単にメルカリについてご説明します。メルカリは2013年に山田進太郎氏が株式会社コウゾウを設立しフリマアプリとして開発したのが始まりです。
2014年には初のTV CMを放送し一気にアプリダウンロード数を伸ばしました。
2015年にはメルカリのサポートセンターが仙台にある関係から宮城県仙台市のサンモール一番町商店街で初のリアルフリーマーケットを開催しています。
2016年にはメルカリアプリ国内ダウンロード数2000万件を突破しました。
そして2018年の6月19日には東京証券取引所の新興企業市場マザーズに上場を果たしました。
2018年現在では日本国内アプリダウンロード数は7000万件を突破し海外に成長の種を蒔いているフェーズです。

メルカリの国内流通総額(売上)について

メルカリの日本国内の流通総額は創業以来年々伸び続けています。以下のグラフをご覧下さい。

メルカリ国内総流通売上グラフ画像

2013年に創業以来まさに右肩上がりで流通総額とMAU(月間アクティブユーザー数)を伸ばし続けています

特にTV CMを流し始めた2014年以降ついてはアプリをダンロードする人が一気に増えそれに伴い月間アクティブユーザー数も右肩上がりに増え続けています。

またスマホアプリに特化した非常に使いやすいユーザーインターフェースもアクティブユーザー数が多い理由の1つと言えます。

メルカリの売上を国内の他ECサービスと比較すると?

メルカリの売上(ここでの売上とは国内流通総額を指します)を他のECサービスと比較するとどうなっているのでしょうか?

早速比較してみましょう。

国内ECモール流通総額比較

  • ヤフオク 年間流通総額9,000億円程度
  • ヤフーショッピング 年間流通総額7,000億円程度
  • 楽天 年間流通総額3兆6,000億円
  • アマゾン 年間流通総額1兆3,000億円
  • メルカリ 年間流通総額3,500億円

こうやって見ると「あれ?意外とメルカリの売上少ないなぁ~」と思った方もいるかもしれません。

しかしメルカリは「全てC to Cの個人間取引」という点で他のECモールとは異なっています。

ヤフオクについてはヤフオクストアがある事からも分かるように業者出品も相当数ある事からメルカリはヤフオクに並ぶ個人間取引の2大マーケットとなったと言っても過言ではありません。

また創業からおよそ5年で流通総額3500億円を突破したという急成長ぶりも際立っており創業者の山田進太郎氏が「メルカリの規模は今の10倍を目指せる」と言っているようにこれからも成長を続ける事は間違いありません。

メルカリの売上が伸びる事でリサイクル業にはどういった影響があるか?

注目すべきは前項でご紹介したメルカリのMAU(月間アクティブユーザー数)です。

2018年現在メルカリのアクティブユーザー数は「1200万人」となっています。日本の人口のおよそ10人に1人は毎月メルカリを使い売り買いをしております。

そしてメルカリ内でどんな商品が取引されているかというと、

  1. レディース衣類関連 26.2%
  2. エンターテイメント商品 18.0%
  3. メンズ衣類関連 16.9%
  4. 家電・スマホ・カメラ 7.8%
  5. コスメ・美容品 7.1%

となっております。

メンズ・レディースを合わせたファッションジャンルの商品だけで「44%」ありますので年間「1500億円以上」のファッション商品が取引されております。

リサイクル業にとっての影響も少なからずあり、特にファッションジャンル、古着などを扱う会社にとっては無視出来ない規模となっています。

メルカリで取引される商品の特徴として20代の男女が好む衣類という点があります。

ファッション・アパレル商品の低単価(¥1,000~¥5,000)の物がよく売れている印象です。

こういった商材をメインで取り扱っているリサイクル店にとっては少なからず影響が出る可能性があります。

しかし!リサイクルを専門にしている会社であればメルカリなどの個人間取引を恐れる事はありません。

メルカリなどの個人間取引に絶対に付き物なのは「出品の手間」・「発送の手間」・「取引の手間」です。

実際にメルカリをやってみると分かりますがとにかく手間が多いです。出品してから値引き交渉、売れた後の連絡のやり取り、商品の梱包と発送準備などとにかくやる事が多いです。

そしてその割にはメルカリで売れる商品と言うのは低単価ですので割に合わないと感じる人も多いです。

リサイクルを専門にやっている会社はその手間が「仕事」ですのでちょっとしたお小遣い稼ぎでやっている人との違いはそういった点にあります。

またメルカリを利用する事でリサイクルに対しての知名度が上がりじゃあ買取店に売ってみようか?という流れになる方も相当な人数が増えると思いますのでリサイクル業界全体として考えた時にはメルカリのアプリで物の売買の個人間取引が活発化するのは歓迎すべき事だと思っています。

まとめ

いかがだったでしょうか?普段若者が使うアプリだから…といって敬遠していたリサイクルショップのオーナー様もこの記事を見てメルカリに取り組んでみる気持ちになったでしょうか?

現在ものすごい勢いで日本国内の個人間取引のマーケットを生み出しているメルカリは今後も成長を止める事無く国内流通総額を伸ばしていくと思われます。

あなたのリサイクルビジネスで衣料品(ファッション・古着・靴・アクセサリー)など買取をするお店であればメルカリという販路開拓も考えてみても良いと思います。