先日楽天の本社東京の二子玉川のクリムゾンハウスで開催された中古商材を扱っている会社が集まってリユースについて勉強する勉強会に参加してきました。
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楽天本社クリムゾンハウスでリユース勉強会を開催
楽天本社クリムゾンハウスマップ
入館時間 9:00~17:30(土日休館)
電話: 050-5581-6910
今回の楽天リユース勉強会は楽天市場に出店している中古商材を取り扱っている会社が複数社集まり同業の会社同士の情報共有と楽天さん側からのリユース業界のトレンドなどについて勉強しようという会でした。
参加した会社についてはプライバシー保護の観点からご紹介は出来ませんが年商で100億円を超える会社さんや有名質屋さんや東京で有名なブランド古着店を運営する会社さんなどが参加しました。
楽天市場の中古リユース商材のトレンド
楽天のECC担当の方から2018年の中古リユース商材について大きなトレンドの解説がありました。
楽天市場の2018年の昨対比中古リユース商材のトレンド
それよると昨年から実績を伸ばしたジャンルと実績が落ちたジャンルの2極化が進んだとの事でした。
- 時計バッグなどの高単価商材
- メンズブランド服などの高単価商材
特に時計・バッグなどは5万円以上の販売価格の商材の伸びが著しいとの事です。
またブランド服は¥10,000以上の販売単価の商材が伸びているとの事でした。
- レディース衣類全般
- 商品単価が¥5,000程度までの古着中古商材
なぜ2018年は楽天中古商材のトレンドが変化したか?
これは楽天ECC担当の人も言葉を濁していましたが理由は明らかです。
その理由とは「新たなゲームチェンジャーが生まれた」からです。
マーケティング業界で指すゲームチェンジャーとはそれまでの市場の優劣やルールなどを根本的に変えてしまうような大きな変化や可能性を持つサービスや企業の事を指します。
その新たなゲームチェンジャーとは皆さんも名前を聞いた事があるであろうあのサービスです。
そうです。「メルカリ」さんです。
当サイトでも「C to C 個人間フリマアプリ「メルカリ」国内流通売上3500億円突破」という記事で紹介していますが2013年から個人間フリマアプリとして国内での流通総額を年々増やし続けています。
個人間取引ですので低単価な商品が数多く取引されていますが総流通額で3500億円以上の取引がありますので楽天やヤフーショッピングなど国内の他ECモールにも影響が無いはずがありません。
まさにメルカリはリユース業界の「ゲームチェンジャー」として年々その影響力を増しています。
楽天のトレンドから分かる今後のリユースの商材毎の販売チャネルの選択の重要性
リユース業界は成熟する日本のマーケットの中で数少ない成長業界です。
成長業界という事は逆に言うと様々なサービスや販路が生まれているという事です。
リユース業界の販売チャネル
現在リユース業界には様々な販売チャネル(販売経路)があります。
- 楽天市場、ヤフーショッピング等のECモール
- ヤフオク
- メルカリ
- アマゾン
- 業者間転売
- 業者オークション
- 海外販売(Ebay,amazon,RAKUTEN GLOBAL MARKET等)
- 実店舗販売(インバウンド含む)
様々な販売先があるからこそ商材毎に「その商材がどの販売チャネルで利益が最大化するか?」をしっかりと理解した上で販売をしなければなりません。
今回の楽天のリユース勉強会の例で言えば 「¥5,000以下の低単価商品」 や 「レディースカジュアル古着」 については楽天ではダウントレンドなので別の販売チャネルで売っていった方が良いという事が言えます。
リユース業界は現在本当にすごい速さで進化が進んでいますので商品を提供する側の私たちもその変化についていかなければなりません。
リユース企業がこれから取り組むべき課題
また勉強会で他企業さんが皆口にしていた言葉は「生産性の向上が必須」という事でした。
どの企業も人の採用については苦労していますし現場で行わなければならない業務は増していきます。
先ほどの事例の販売チャネルが多岐に渡るという事についても言い換えると「様々なモールやサービスに出品しなければならない」という事です。
今まで1人の担当が手動で出品などをしている企業にとっては生産性のアップという観点においても利益の出しずらい厳しい時代になります。
その為業績の良い企業はやはり出品や取り消し発送などについても「システム導入」を進めています。
システムの一例をご紹介しましょう。
複数ネットショップ一元管理サービス「TENPOSTAR/テンポスター」
在庫の受注・商品管理・出品などに使えるシステムで私の経営している会社でもこちらのシステムを導入しています。
タテンポガイド
こちらのタテンポガイドも複数のネットショップの商品登録や在庫管理がこのシステム上だけで出来るサービスです。
こちらも弊社で過去に導入した事例があります。
この記事ではシステムの紹介がメインではありませんのでこの2つのサービスの紹介程度に留めておきますが現在こういったリユース企業が使って生産性を上げる為のサービスは様々なものがリリースされています。
費用対効果や導入の手間の面からもシステム導入を躊躇している会社さんも多くいらっしゃいますので別の機会にしっかりとご紹介させて頂きます。
まとめ
楽天の中古リユース商材の大きなトレンドは「高単価商材が売れて、低単価商材は売れずらく」なってきている。
その為私たちリユース業者は「販売チャネル」をしっかりと選びその販売先にあった商材を選び利益を最大化しなければなりません。
その為にも「生産性の向上」を続けていかなければなりません。
リユース業界は成長著しい業界で可能性も非常に大きくありますが様々な会社やサービスも日々成長とともに生まれており今後更に競争の激しい業界になっていく事は間違いありません。